マルク・マルケスの日本GP展望
日本GP木曜日の囲み取材で、マルク・マルケスは前戦オーストリアGPで起こった「ブレーキの問題」について言及した。
マルケスはオーストリアGP決勝レースを5位で終えているが、レース後、MotoGP.comのインタビューでフロントブレーキに問題を抱えていたと述べている。ただ、マルケスは問題の解決に自信を持っているという。
「最も大事なことは、レースで何が起こったのか、彼らが突き止めたことだね。データ上でも確認できているし、問題も見つかった。今回のレースに向けて解決しようとしているよ」
現在、マルケスはチャンピオンシップのランキングトップであるホルヘ・マルティンと12ポイント差のランキング2番手につけている。オーストリアGPの前戦であるサンマリノGPで今季初めてランキングトップに浮上したが、レッドブル・リンクで再びマルティンにその座を奪われた形だ。
チャンピオン争いはマルティンとマルケスの二人に絞られつつあると見られているが、マルティンのみならずアプリリアライダーの勢いは見逃せない。ランキングの3番手には42ポイント差でマルコ・ベツェッキがつけ、小椋藍は2戦の欠場でランキング6番手に後退したものの、オーストリアGPではスプリントレースと決勝レースともに4位という、負傷前と変わらないパフォーマンスを見せた。
「(ペドロ・)アコスタ、それから4台のアプリリアがすごく速そうだね。特に、オグラもね。彼はオーストリアではすごく強い形で戻ってきたし、僕たちもベストを尽くしていくよ」
「今のところ、明日(土曜日)の大きな目標はQ2に進出すること。そのあとの土曜日は、また別になってくるだろう」
中上貴晶のマシン仕様と新路面の評価
ワイルドカードとして日本GPに参戦する中上貴晶は、今季、主に2027年に向けた850ccマシンの開発に注力してきた。ただ、今回は(そして、急遽ジョアン・ミルの代役参戦となったオーストリアGPも)、現行の1000ccマシンでのレースウィークとなる。中上によれば、今回走らせるマシンに関して「新しいものは多少ある」という。
「1台はまったく同じ。レギュラーライダーたちが使っているバイクです。もう1台は先行型というか……。1000ccは今年で終わりですが、今回、850ccに取り入れられるものを準備しています。それがうまく機能すればいいなと思っています」
中上は、ひと月前にもてぎでプライベートテストを行っている。1000ccのMotoGPマシンにミシュランタイヤという、レース環境に近いパッケージだ。また、もてぎの再舗装された路面をそのパッケージで経験していることになる。
「走ってみて、よりフラットになったなという印象はあります。元々そんなにバンピーな路面だったわけではないですけど、よりフラットな部分が増えて、かなり走りやすい感覚はありました。事前にテストしたときも、グリップに関してはそこまで変化は感じなかったですね」
「ただ、雨が降ると乾きづらいというデメリットは見受けられます。そこがちょっと心配ですけど、このまま雨が降らなければ問題ないのかなと思っています」
ライダーたちに求められる新しい路面への適応
木曜日の囲み取材は、走行が始まる前の取材機会である。だから、例えば前戦についてやこの週末への意気込み、目標などが語られることが多い。そして、今回多くのライダーが言及したのが、もてぎの再舗装された路面だ。
今年、モビリティリゾートもてぎのレーシングコースは、初めて全面張り替え工事が行われたからである。
トレーニングで走った小椋藍、プライベートテストを行った中上はこの路面での走行経験があり、二人は口をそろえて「大きくは変わっていない」とその印象を語っている。ただ、こればかりは天候や気温も影響するため、実際のレースウィークが始まってみなければ本当のところは誰にもわからない、ということも事実だ。
ミシュランのリリースによれば、ミシュランはこの新しい路面に向けてフロントに3種類、リアに3種類のコンパウンドを用意している。今季は基本的にフロント2種類、リア2種類のところ、それぞれ1種類ずつ選択肢が増えたことになる。
アロケーションは、フロント、リアともにソフト、ミディアム、ハード。フロントは左右対称で、ハードコンパウンドについては特殊素材を使用している。リアは左右非対称で、右コーナーの多いもてぎに合わせ、右ショルダーが強化されており、また、新しいアスファルトであるということから、2025年よりも高い剛性レベルになっている。
タイヤのアロケーションとしても昨年とは異なることも踏まえ、週末最初の走行となるフリープラクティス1は、路面の確認と評価、タイヤの選択という点で、より重要なセッションになる。



























