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日本GP金曜日ピックアップ|もてぎ、再舗装路面の影響とライダーの印象

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©MotoGP.com

日本GPのプラクティスでは、非常に拮抗したタイム差になった。

トップのアレックス・マルケスは、再舗装された新しい路面で1分42秒811を記録し、オールタイム・ラップ・レコードを更新。このタイムから1秒以内に、17名のライダーがいる。つまり、18番手のジャック・ミラーまでが、1秒以内だ。

新しい路面について、多くのライダーは「グリップが向上した」等と評価した。

そのために厳しい状況に置かれたライダーもいる。例えば、プラクティス13番手のラウル・フェルナンデスは、路面を高評価する一方で「グリップレベルが高すぎる。そうなると、フロントタイヤをうまく使えない。ブレーキでロックしすぎてしまうんだ」と語った。

また、クラスは異なるがMoto2、Moto3クラスではクラッシュが多発している。金曜日、この二つのクラスの転倒回数の合計は、23回。アレックス・マルケスは「Moto3でもMoto2でも、フロントをプッシュしすぎて転倒する場面を何度も見た。そこが、路面が新しいときの一番の問題だ」と説明していた。

その一方で、このグリップの恩恵を受けたライダーもいる。トップのアレックス・マルケスもその一人だ。

「新しい路面のおかげで、去年と比べてフロントがロックすることが少なくなった」

ここで「フロントのロック」という点で、フェルナンデスとアレックス・マルケスが異なる見解を示しているのは興味深い。マシンやライディングスタイルの違いもまた、このコメントの差異を生んでいるのかもしれない。

「バイクをよりしっかり止められるようになったし、グリップレベルもかなりいい。リアは、そこまで高くない。でもフロントのグリップと、バイクを止めるという点では、去年よりずっといいね」

また、プラクティス7番手で、Q2ダイレクト進出を決めたファビオ・クアルタラロも新しい路面のグリップレベルをアドバンテージとしている。クアルタラロは、「新しいアスファルトのほうが、グリップが高い。だから、特に1周のタイムでは、僕たちは今この位置にいるんだと思う」と、この順位について説明している。

ヤマハのYZR-M1は、直列エンジンのころから路面グリップが高いサーキットではさほど苦しまない傾向にあった。言い換えれば、路面グリップ次第でパフォーマンスが変わるということだ。その傾向は、V型エンジンになった今も変わっていないようだ。

「レースに勝つというのはまったく別の話だけど、まずは1周をうまくまとめることが一番の狙いだった」と語るクアルタラロは、この路面のグリップを生かし、プラクティスで1周のアタックラップをまとめあげた。

「グリップがなければ、本来自分たちがどの位置にいるかはわかっている。結局のところ、(もてぎは)レッドブル・リンクと似たような(ストップ&ゴーの)コースだからね。だから、グリップによってバイクのすべてが変わったんだ」

ただ、クアルタラロはレースにおいて楽観視はしていない。

「(レースは)厳しいだろう。エンジンについて欠けているところが多いから。それがいかに重要か、僕たちはわかっている」

よくも悪くも新しい路面が影響したライダーもいれば、そうと感じさせないライダーもいる──もちろん、囲み取材で語っていた限りでは、ということだが。

こうした状況で、プラクティス3番手のマルク・マルケスは「現時点では、レースペースでも、タイムアタックでも、僕と比べてペドロ(・アコスタ)が一番速いと思う」と述べている。

そのアコスタのコメントは、「いい仕事ができていると思う。週末のスタートに向けて、いいベースのバイクを見つけられたようだし、あとはそこから細かいところを詰めていくだけだね」と、手ごたえを感じていることを窺わせる。

「(昨年との)一番大きな違いは、たぶんコース全体が再舗装されたことと、タイヤも違うことかな。でも、タイヤマネジメントについては、シーズン全体を見れば去年よりかなり良くなっているのは確かだよ。去年も、最終的にはかなり競争力があった。予選4番手だったし、金曜日も2番手だった。それにスプリントでは表彰台にも上がったわけだから」

「でも、そのときはタイヤを持たせるために、かなり頑張って走っていたんだ。今回は、去年とは同じ状況ではないように思える」

そして、今季の一大勢力であるアプリリア勢トップ4番手の、マルコ・ベツェッキ。新しい路面を評価しつつ、控えめにコメントしている。

「まずまずのスタートだった。何より、新しい路面がすごくいい」

「今日できたことは、全部ポジティブだった。とても速く走れているのはさらにいいことで、それははっきりしている。でも、まだ取り組まないといけないことがたくさんあるから、引き続き集中していこう」

再舗装された路面について、ライダーたちの評価はおおむねポジティブだ。ただ、その路面が生む影響については、ライダーによって分かれている。そして、アコスタ、マルク・マルケス、ベツェッキといった上位のライダーたちはその影響を感じさせないコメントであることも興味深い。

この路面が土曜日以降にどう影響するのか、引き続き注視したいところだ。