MotoGPの様々なトピックスをちょっとだけ掘り下げて伝える「ちょい堀りMotoGP」。
今回は、ゼッケンについてです。
MotoGPにおいては、ほとんどすべてのライダーが自ら選択した番号を使用しています。ほとんど、というのは例外もあって、例えば2025年シーズンのホルヘ・マルティンや、2023年、2024年シーズンのフランチェスコ・バニャイアは、チャンピオンナンバーである「1」を使用していました。ただ、2025年シーズンのチャンピオンであるマルク・マルケスは、2026年シーズンも「1」ではなく、「93」を使用し続けていますね。

選択できるとはいっても、すべての希望が通るわけではありません。2026年シーズンの最高峰クラスルーキーであるディオゴ・モレイラは、Moto3、Moto2クラスで「10」を使用し続けてきましたが、最高峰クラスではすでにルカ・マリーニがつけているために「11」を選んでいます。トプラク・ラズガットリオグルも、同様の理由で「54」(フェルミン・アルデゲルが使用中)ではなく「7」を選択しました。
2024年シーズンの最高峰クラスルーキーだったペドロ・アコスタも、「37」をアウグスト・フェルナンデスが使用していたことから、当時は「31」をつけていましたが、フェルナンデスがフル参戦ライダーを退いたことで、2025年シーズンからは「37」に変更しています。希望のナンバーが空いたときに、変更するライダーもいるわけですね。
さて、そんなゼッケン。日本人ライダーのゼッケンの由来はどんなものでしょうか。
小椋藍(MotoGPクラス)ゼッケン:79
小椋選手は、ロードレース世界選手権においてMoto3クラスからずっと「79」を使用し続けています。
「小さい頃から7番をよく使っていました。好きな数字だったので、使いたかったんです。そのあと、タレントカップ(イデミツ・アジア・タレントカップ。現イデミツ・Moto4アジアカップ)では9番だったので、(レッドブルMotoGP)ルーキーズカップにいくときに、『7』と『9』をくっつけて『79』にしたんです。そこから、この番号が好きでずっと使っています」


佐々木歩夢(Moto2クラス)ゼッケン:71
佐々木選手はMoto2クラスにステップアップした1年目の2024年シーズンのみ「22」を使用しました。それまで使用していた「71」が、すでに使われていたためです。2025年シーズンからは、再び「71」に戻っています。
「マン島TTレースを走っていた松下ヨシナリさんのゼッケンが71番だったんです。松下さんがマン島で亡くなられたとき、僕は10歳くらいでした。当時、僕を手伝ってくれていた人が松下さんに関係していて、『ぜひ71番を使ってくれたらうれしい』と言われたんです。僕も好きな番号だったので、使い始めました」


古里太陽(Moto2クラス)ゼッケン:72
Moto3クラスのときからずっと「72」を使用している古里選手。今季はMoto2クラスにステップアップしており、引き続き「72」でエントリーしています。
「僕は7月12日生まれなんですけど、高橋裕紀さん(元MotoGPライダー)も同じ誕生日なんです。裕紀さんは先生をしてくれていたし、同じ誕生日だし、ということで、同じゼッケンを使わせてもらおうと、裕紀さんに話をして使っています」


山中琉聖(Moto3クラス)ゼッケン:6
Moto3クラスのフル参戦1年目である2020年シーズンから、山中選手は「6」一筋です。ただ、元々は別のナンバーを使いたかったのだとか。
「タレントカップのとき12番を使っていて、ルーキーズカップでもそのナンバーを使いたかったんですが、すでに(他のライダーに)使われていたんです。それで、誕生日が12月6日なので、『6』がいいかなと。じつは『06』にしたいと思ったこともあったんですけどね。過去、エストレージャ・ガリシアのチームにいたときはできたんですけど、それはスポンサーの関係で可能だったそうです」


三谷然(Moto3クラス)ゼッケン:32
今年、Moto3クラスにフル参戦デビューを果たした三谷選手は「32」をつけて戦います。名字由来のゼッケンかと思いきや、もう少し深い意味が込められていました。
「『ミタニ』の『32』という意味と、もう一つ、『32』を裏返すと『ZE』(名前の頭文字)になるということからこのナンバーを使っています。希望できるときは、このナンバーをずっと使ってきました」


ゼッケンと一口に言っても、ライダーのキャリアや思いが込められているのだとわかりますね。また、レースを見るときはゼッケンを記憶しておくと順位を追うのが楽になります。ぜひ、「由来」も含めて各ライダーのゼッケンを覚えてみてはいかがでしょう。
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