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「Webikeプラス」掲載/MotoGP日本人ライダーの戦い【第13戦オーストリアGP】Moto3山中琉聖が2位獲得。わずか0.096秒差の接戦

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2025年シーズンのMotoGP後半戦は、オーストリアGPで幕を開けた。

オーストリアGPの決勝レースは、MotoGPにおける通算1000レース目となった。この記念すべきレースで優勝を飾ったのは、マルク・マルケスである。この優勝は、マルケスにとって、レッドブル・リンクにおける初優勝でもあった。

そんなオーストリアGPの日曜日、日本人ライダーとして表彰台に上がったのが、Moto3ライダーの山中琉聖だ。

Moto3山中琉聖、今季2度目の表彰台獲得

山中琉聖(フリンサ-MTヘルメット-MSI)は、オーストリアGPの金曜日から好調だった。予選Q2では転倒を喫したものの、3番手フロントロウを獲得している。フロントロウは、カタールGPのポールポジション以来のことだ。山中自身、土曜日を終えて、Q2の転倒を除けばいい週末になっていると感じていた。

「特に結果にこだわりはありません。いい感じで走れているので、ペースをキープしつつ、後半まで粘れればいいかな、とは思います」

決勝レースは、ほとんど山中が語っていた通りの展開となった、と言っていいだろう。

山中は3番手からスタートして、レース前半は4名のライダーで形成されたトップ集団に加わった。前半、レースをけん引したマキシモ・キレス(CFモト・ガビオタ・アスパーチーム)と山中は、それぞれに速いところ、遅いところが異なっていた。そう理解していた山中は、あえてトップを走るのではなく、2番手付近で終盤に備えた。

残り3、4周になると、後方から追い上げてきた古里太陽(ホンダ・チームアジア)やダビド・ムニョス(リキモリ・ダイナボルト・インタクトGP)がトップ集団に加わり、6、7台のグループとなる。

「走りながらスクリーンを見ていて、なんとなく(後ろから)近づいてきているな、とは思っていました。でも、ラスト数周でいきなり抜かれたので『もう追いついた!?』と、ちょっと驚きではありましたね。予想外でした」

山中は最終ラップ、7コーナーを4番手で立ち上がり、スリップを使って9コーナーのブレーキングで古里とムニョスをかわして2番手に浮上した。そして、チームメイトであるアンヘル・ピケラス(フリンサ-MTヘルメット-MSI)に次ぐ2位でチェッカーを受けた。ピケラスとの差は、わずか0.096秒だった。

「今回は自分の強みが9コーナーしかなかった。そこ以外で抜くのは難しかったと思います。前とは少し離れていましたが、いつもは9コーナーまでに追いつくので、そこまでに抜こうかなとは思っていました」

「(3位表彰台を獲得した)カタールのときはシャンパンファイトができなかったので、(今回)シャンパンファイトができたのはよかったです」

山中は、「もちろんうれしいけれど、悔しい部分もある」とも言う。Moto3初優勝への期待を感じさせる2位表彰台となった。

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(トップ画像© MSi Racing Team)

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MotoGP日本人ライダーの戦い【第13戦オーストリアGP】Moto3山中琉聖が2位獲得。わずか0.096秒差の接戦
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2025年8月20日掲載(「Webikeプラス」掲載ページでは、記事全文&全5枚の写真がご覧いただけます)

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