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インタビュー:ヨハン・ザルコ|経験とともに続ける適応。前半戦の1勝、そして「誇らしい」2位

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©Honda LCR
ホンダ2年目のザルコが、RC213Vを語る──。
勝つことが難しいはずのバイクで、なぜ彼だけが表彰台に立てたのか。
答えは「経験と適応力」、そして彼の“変え続ける姿勢”にあった。

予想外の好シーズン。RC213Vの進化は?

ヨハン・ザルコは2024年にホンダに移籍したその年から、ホンダ勢の中で上位を走ってきた。そして、2025年もまた、ザルコはシーズン前半戦を終えて、チャンピオンシップのランキング8番手につけ、ホンダライダーとして最上位にいる。

その結果には、フランスGPでの優勝と、イギリスGPでの2位表彰台が含まれている。もちろん、ル・マンはフラッグtoフラッグ、シルバーストンは赤旗中断からの再スタートという特殊なレースではあった。しかしそれを勘案しても、復調の兆しを見せているとはいえ、いまだドゥカティには及ばないホンダで成し遂げられたザルコの活躍が褪せることはない。

それは、シーズン前半戦のランキングを見ても明らかだ。ホンダHRCカストロールのルカ・マリーニはランキング15番手で決勝レースのベストリザルトは6位、ジョアン・ミルはランキング19番手で決勝レースのベストリザルトは7位、ソムキアット・チャントラはランキング26位で決勝レースのベストリザルトは15位である(ただし、チャントラについてはルーキーであることを考慮すべきだろう)。

なぜ、ザルコはホンダでここまでの好結果を出すことができるのか。

MotoGPチェコGPの木曜日、ザルコにインタビューを行った。

インタビューの場所は、LCRのホスピタリティだった。すでにホスピタリティにいたザルコは、時間になるとスマートフォン片手にこちらにやって来て、「このメッセージだけ送っていい?」「すぐに終わるから」と何度も断って、フランス語を呟きながらメッセージを送り始める。少しの間をおいてメッセージを送り終わると、「待たせたね」というように微笑を浮かべてこちらに向き直った。どうやらこのあとにもインタビューが控えているらしく、木曜日は走行がないといってもレースウイークに入ればライダーは常に多忙なのだな、とあらためて思う。

35歳のザルコは、そんなMotoGPで9回目のシーズンを戦っている。

「とてもポジティブで、思っていたよりもいいシーズンになっているよ」と、ザルコは今シーズンの前半戦を振り返る。「こういうシーズンになるとは思っていなかった」と、いい意味で予想とは違うシーズンを送っていると明かした。

「ル・マンではウエットコンディションで好結果のチャンスをつかんで、思いがけない優勝を飾ることができた。奇跡的な結果だった。それに、シルバーストンではまたすぐに表彰台を獲得できた。あの瞬間は、まるで雲の上にいるような気分だったよ。2戦連続で表彰台を獲得できたのだから、思っていたよりもいいシーズンだよね」

その要因の一つには、ホンダのマシンの進化があるはずだ。2025年型RC213Vを走らせるザルコは、今年のマシンの進化をどう感じているのだろうか。

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この記事は、チェコGPの木曜日に現地で行った1対1のインタビューによるものです。
ホンダ2年目のザルコが、ポジションとして、なぜホンダをリードし続けているのか──。その答えが語られています。

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